【ネタバレチューイ】スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け
監督 J・J・エイブラムス
主演 デイジー・リドリー
アメリカ
鑑賞日 2019.12/30 IMAX2D字幕
公開から10日。ようやく観ることができました。
序盤から最後まで目を離せないシーンの連続、またこれまでの伏線の回収など歴代のファンを唸らせるしかけもあって142分があっという間でした。
予習のために過去作を再度観ていてよかった。
またIMAXで初めて観たのですが、音・映像に迫力がありますね!
スターウォーズのようなSFアクションにはもってこいの設備と言えそうです。
またレイア姫役のキャリー・フィッシャーは2016年に亡くなられましたが、EP8の未使用シーンなども上手く使ったとのことで観てて違和感全然なかったです。
以下はネタバレになりますが雑感です。
◯レイとカイロ・レン(ベン・ソロ)
今作で最も時間が割かれたのはこの2人の葛藤と、その対決シーンです。
レイは「本当の自分」、「パルパティーンという自分の血筋」のことで悩み、
レンはレイを暗黒面に引き入れようとする最高指導者としての矜持と自らの父を殺してしまった後悔の間で悩み続けます。
今回の鑑賞にあたって、過去作を観直す中で私が気付いたのは、スターウォーズはオマージュを繰り返してきたということです。
例えば主人公が砂漠の惑星から旅に出るというのはEP1、4、7に共通していますね。
それはラストの戦いシーンも同様で
今回で言うと
レイがパルパティーンを倒しに行く
↓
ピンチに陥る
↓
レンが力を貸してパルパティーンを倒す
↓
レンは力尽きる
この構図が、EP6の
ルークが皇帝を倒しに行く
↓
ピンチに陥る
↓
ダース・ベーダーが力を貸して皇帝を倒す
↓
ベーダーは力尽きる
というのと似通っています。
その点、きっとこういう結末になるだろうなと予測はしていたのですがレンがレイを助けに来るシーンは思わず心の中で叫んでしまいました。
セーバーを渡すところなんか「おー!」て感じです。
また、レンからは人間臭さみたいなものを感じて、敵キャラのはずなのに死んでしまう時は寂しさが込み上げてきました。
個人的にはスターウォーズサーガの中でも好きなキャラの1人になりました。
◯スカイウォーカーの夜明けの意味
今作はアナキンの古里タトゥイーンで締めくくられます。
ルークとレイアのライトセーバーを地中に埋めたレイ。砂漠の住人からファーストネームを問われて、「レイ・スカイウォーカーよ」と答えます。
血筋は違えどスカイウォーカー家の後継者が誕生した瞬間。
そしてかつてのルークと同じように2つの太陽を見上げるのです。
新旧、そして今回の3部作がつながれ「あぁ、スターウォーズサーガーが完結してしまう。。」という思いで一杯になるシーンでした。
◯未回収の伏線
過去作の伏線を回収しまくった今回ですが、未回収のものもありました。
・フィンのファースの能力
・EP8のラストに出てきたファースを使う少年
これらは詳しく説明がありませんでした。
フィンについてはストームトルーパー出身にもかかわらず、EP7でライトセーバーを使いこなしますし、今作ではレイのピンチにも気付いています。
また、少年(テミリ・ブラッグ)に至っては今作は登場すらしませんでした。
これらはフォースはジェダイだけのものではないということの象徴なのでしょうか?
スピンオフも含めた次回作以降に期待ですね。
◯スターウォーズは老舗旅館のようなもの
・ポーを助けにくるランド、ウェッジら人民の船たち(少し涙ぐんでしまいました)
・苦しむレイの脳内で鳴る歴代ジェダイマスター達の声(吹替で観る時はチューイしようと思います)
・レイアのライトセーバー(そんなんあったんか!という感じですが)
今作にもたくさんのオマージュが盛り込まれていました。
監督や主人公が変われど根底にある要素は変わらず、なおかつ撮影技術の進歩などで更に良い作品を作っていく。そしてまたファンが増えていく。
私はリアルタイムはEP1からですが、メイス・ウィンドゥの声が聞こえてきた時は嬉しかったです。
スターウォーズは代が替わっても伝統を受け継ぎ、愛されていく老舗旅館のようなものだなと思いました。
スターウォーズ万歳!いつまで永遠なれ。
そして、フォースと共にあらんことを。
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